X DESIGN NEW 2024-09

X DESIGN NEW 2024-09

台南400、ビジョン・社会実験ワークショップ、校外研修 京都、社会人の研究と創造性

2024/9/30

X DESIGN NEWS の2024年9月号をお届けします。このNEWSでは、これからの社会、ビジネス、デザイン、人生に役立つ情報をお伝えします。本メールは、Xデザイン学校に関連する皆様や、これまでにXデザイン研究所の浅野智や山﨑和彦と名刺交換などをさせて頂いた皆様にも送らせて頂いております。

TOPICS:台日共創デザインワークショップin 台南400

台湾の台南にある國立成功大學でワークショップを開催しました。講師は林事務所代表の林 承毅さんと國立成功⼤學創意產業設計研究所 所長 楊佳翰先生です。Xデザイン学校より浅野と山﨑も評論講師として参加しました。国立成功大学関連の台湾、タイ、マレーシア、アメリカ、とXデザイン関連の日本人や中国人など国際的なチームで実施。国立成功大学の日本人の留学生も参加。全員で50人ぐらいのメンバーでワークショップやフィールドワークで素晴らしい学びと交流を楽しみました。

TOPICS: 芝浦工大でビジョン・社会実験ワークショップ

日本人間工学会アーゴデザイン部会で学生向けに「ビジョン・社会実験ワークショップ」妄想を手なづけてアクションリサーチから社会実装を目指す。今あるレールではなく、学生達がみらいをつくるデザインをためしてみる。Xデザイン学校の山﨑が芝浦工業大学でワークショップの講師を担当しました。50人ぐらいの学生が参加してくれて盛況。学生のみらいに繋がってくれればと願っています。

NEWS:郊外研修 京都、控えめな創造力

◾️「Xデザイン学校校外研修 京都」 募集中 10月12日(土)-14日(祝月)に京都で恒例の校外研修を実施します。今年は、UX研究の第一人者でもあり、自ら僧侶の資格もお持ちの、千葉工業大学教授安藤昌也先生をお招きして、京都ならではの「歴史と行」の提案を実施致します。https://peatix.com/event/4108914
◾️特別講座「プロジェッティスタの控えめな創造力」募集中 10月25日(金)夕方に、プロジェッティスタに詳しい、ローマ在住の批評家・多木陽介氏が日本でリアルに実施する貴重な機会です。講演だ けでなくワークショップを体験することにより控えめな創造力の理解を深めます。 https://peatix.com/event/4130153

NEWS: 「作って試す作業」から脱していくために、デザイン人類学トークディスカッション

◾️「作って試す作業」だけのポジションから脱していくために リーダーコースの講師の大崎さんの記事、とても参考になります。顧客の視点、ユーザーの視点、人間の視点――「作って試す作業」だけのポジションから脱していくために https://creatorzine.jp/article/detail/5765
◾️デザイン人類学トークディスカッション UXリサーチコースの講師の松薗さんのインタビューがアップ。参考になります、TDU|デザイン人類学 -Division of Design Anthropology トークディスカッション ゲスト:松薗美帆氏 https://youtu.be/Ck5Vl1Uw3Vc?si=lxBBboJDiAsbYZj2

COLUMN: 社会人の研究と創造性(佐々木俊弥)

Xデザイン学校で学び始めて今年で9年目になります。アドバンスコースが始まってからは、より研究的な活動をするようになり、研究は創造的な活動なのかもしれないと思うようになりました。「研究」ときくと学術的でちょっとかたそうな印象があり、馴染みがないと一見「創造性」とは対照的に思えるかもしれません。私は学生時代に修士研究をしていましたが、当時は研究がうまく進められず苦戦していた記憶もあり、まだ研究が創造的で楽しいものだとは思っていませんでした。社会人になって仕事をする中で、学生時代に研究したことは何かの役に立っているのだろうかと思うことがありました。そんなとき、Xデザイン学校というものが始まることを知り、仕事に活かせる学びや研究をしてみようと思いました。
アドバンスコースでの最初の研究は、デザインスキルの評価に関わるテーマを設定し、仕事で役に立つことを目指して始めました。デザインスキルというテーマを意識し続けているうちに、今では純粋に自分の好奇心から追求したいと思うテーマにもなっています。最近はデザインスキルというテーマから派生するように、ビジョンの構想や創造力について研究したいと思うようになりました。ビジョン構想や創造力というテーマをもちながら仕事の中で実験/実践して得られる学びがあります。
Xデザイン学校での研究と仕事での実践を続けていると、自分なりの研究の仕方がわかってきたと思います。研究していることを仕事で活用できないか、仕事での課題を研究のネタにできないかという双方向の視点で考えていると、自分の中に研究のネタがマップ化されていきます。そうすると、元々もっていた研究テーマについてのヒントや新たに研究してみたいと思うような周辺のテーマが見つかることがあります。
以前、Xデザイン学校公開講座で開催された「創造力とムナーリ・メソッド、遊ぶように実験する」で、創造性についてのヒントを学びました。この講座では、いろいろなものを使って、点と線を描き、分類して名前をつけるというワークショップを通じて、自分の中に質のマップをつくり、センスを磨き、美しさを見分けられるようになるとはどういうことなのかが少しわかったような気がします。このワークショップでは、分類した点と線に、人に伝わる言葉で名前をつけるということがポイントの一つでした。職人は自分の中の質のマップ(暗黙知)からモノをつくれますが、普通の人にはレシピ(明示知)が必要になります。暗黙知を言語化して客観視しないと、自分のやっていることが世の中に役に立つのかがわからないというお話が印象に残っています。実際にムナーリはモノをつくるだけでなく、理論や本もつくっています。
研究して得られた知見を言語化することの大事さに、あらためて気づかされる機会となりました。研究は創造性を高めるきっかけになったり、創造的になることで研究が進められるのではないかと思います。自分の関心のあるテーマを追求することも創造的で、一見テーマとは関係がないことでも捉え方を変えて、テーマとつながりそうな側面を見つけることも創造的な活動といえると思います。これからも自分なりに創造的な研究と実践を続けていきたいと思います。

◾️最後に: 最後までお読みいただき、ありがとうございました。X DESIGN NEWSは今後も継続的に配信していく予定です。NEWSなど掲載したいことがありましたら、事務局までご連絡ください。Xデザイン学校事務局へお問い合わせは下記のメールよりお願いします。 メール:xdesignacademy@gmail.com  Web:https://www.xdesign-lab.com/ note: https://note.com/xdesign_lab X DESIGN NEWSの配信の停止をご希望される方は、下記よりお手続きをお願い致します。

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